2009年4月27日月曜日

葉わさび

もうすぐ5月を迎えるなんて、時が過ぎるのは本当に早い。今日は国分寺で、久しぶりに葉わさびを見つけた。葉わさびの醤油漬けは母方の祖父の好物だったと聞いている。
自分は6月に海外に赴任する前という感傷的な時期にいるせいでもあるが、日本の旬、特に蕗だとか、新ゴボウだとか、山菜系を食べて春の力を体内に取り込みたい。そんな気持ちでいっぱいのこの頃である。それで葉わさびを買った。
母の9回忌は先週月曜日のことだった。そろそろ三十を迎えようというせいなのか、母親が作っていた料理が懐かしくなっている。9回忌の日には無性に食べたくなったので、蕗を煮、新ゴボウのキンピラを初めて作った。そして、それを母と兄の写真の前に飾った。ミントと一緒に花も飾った。母は5月を好きだったので、春の力を食べてもらいたいと思った。

2009年1月1日木曜日

黒豆

大晦日の昨日、渋谷の東急で、黒豆と数の子を購入。黒豆は当初購入予定ではなかったが、なぜだか、大勢の客の熱気のせいなのか、買わなきゃいけない気になった。
夜は姉が仕事から帰るのを待って、年越しそばと黒豆を食した(そのとき数の子はまだ塩抜き中だった)。一足早い黒豆をつつきながら、母が昔正月に作ってくれていた、あの固い、粘り気のある黒豆を思い出していた。自分にとって煮豆は一年に一回、母親が作るあの黒い固い豆だった。やわらかいふっくらとした煮豆は、何か煮豆を食べた気がしない。姉はいつか自分たちも黒豆を煮るようになるのだろうか、と言った。私は出来合い品に頼って、今後もまた正月を迎えていくのだろうと思った。