2012年4月17日火曜日

三色そぼろ

ほぼ毎日読んでいるブログがある。そこでは家での花見用に三色そぼろ弁当がそれはそれは綺麗に作られた写真がアップされていた。
そのコメント欄:「三色弁当!懐かしいです。こんな手間のかかるお弁当を、仕事を持つ母は早く起きて作ってくれていたのです。みどりはいんげんだったと思います。それなのに、親不孝者の私は菓子パンを買うからお弁当はいらないなんてひどいこと言って。きれいなお弁当の写真を拝見してつい涙が出てしまいました。懸命に生きた母も6年前の桜が散って葉桜になるころ他界しました。  またひとつ天に近づく桜かな」

母の命日を、このコメントを読んで、はっと思い出した。忘れていたとかではなくて。思い出せば涙もろくなってしまうのは避けられない。だからこの季節は嬉しいようで悲しいようで。桜、葉桜はもの悲しい。母親のそぼろ弁当の味は、牛ミンチだったり鶏ミンチだったりしたような。そして三色ではなくて二色だっただろうか。
色んなことを思い出させたブログとコメント欄。自分は母親が毎日お弁当を作ってくれる有難味を分かっていたつもりだったけど、でも本当にすごいことだと思う。6年間毎日どうもありがとうございました。

2012年3月22日木曜日

マイペース

時間の流れというのは、本当に不思議。インターネットの新聞記事を読んでいると、ある芸能人は元気がないときには、自分の好きな和食を作ると述べていた。へぇぇ日本の若い男性が自分でお味噌買いに行って、お味噌汁を作って、ご飯炊いて、豆腐に納豆かけて、というのを出来るんだと。30歳らしい。そりゃそうだ社会に出て何年も経っているのだから、それくらい出来ないと。これとは別の記事で誰かが81年生まれで30歳と聞いて、79年生まれの私はとっくに30歳を超えている。不思議。もう30歳で時が止まってしまったかのような気がする。海外にいると、自分がいつまでも若いように感じてしまうみたい。日本が年齢を重んじるから。各年齢ごとに、こうあるべき、あるはずだ、という決まりごとがあるからだと思う。自分は日本にいると息苦しいと思ってしまう。それはその決まりごとのペースと、自分のペースが合わないからだ。そんな分かり切ったこと、こうして考えてみて、はっきりした。ペースが合わない。だからだ。日本にこだわらない、そういう仕事をしたいと思う今日この頃。