2016年11月22日火曜日

ホスピタル・シック

 ホスピタル・シックなどという言い回しがあるかは分からないけれど、今の自分はホームシックならぬ、ホスピタル・シック状況にあるみたい。これは命に別状のない理由の入院だったから言えること前提で書きます。入院中は、何かあれば常に誰かが側に来てくれるという安心感があって、常に人の出入りがあって。ナースコールが常に鳴って。廊下をパタパタと走る看護師さんの足音がして。スタッフの人たちのおしゃべりも聞こえて。何かしらの音がして、結構騒がしいな、なんて思っていたのだけれど、今こうして一人暮らしの自宅に帰ってくると、本当に寂しい。一人暮らしに加えて、今はテレビも故障しているし、常に話せる友人がいるわけではない身。正直、これまでの人生で、一人暮らしを寂しいと感じたことは今まで一度もなかったけれど、今は声を大にして言いたい。一人暮らしは寂し過ぎる!早く辞めよう。今更だけど人が家庭を持つ意味がやっと分かった気がする。煩わしいのも楽しいことなんだな、多分。だから家族という単位はこれまで地球上で保たれているわけで。時間通りに出てくる三度の食事も有難くて懐かしい。病院の環境が良くて、きちんとゆっくり療養できたから、良い思い出となってしまっているんだろう。お世話になった皆さんにこれから会うこともないというのがまた寂しさを助長させている。病院には縁がない方がいいに決まっているけど、この寂しがり屋の性分は、三つ子の魂で昔からのことか。

2016年11月20日日曜日

急性虫垂炎の後

 一週間の入院を経験した。幸い、急性虫垂炎なので命に別状があったわけではない。人生で二度目の入院で、一度目は3歳だからほぼ何も覚えていない。ベッドに横たわっている際に、家族がお見舞いに来てくれたことをおぼろげに覚えている。家族の、母親の心配をよそに、小さすぎて状況を分かっておらず、結構、平気だったのではないかと思う。医師の診察のことなど何も覚えていない。
 今回は、記憶のあるという意味では、ほぼ初めての入院経験。全てが異体験。明るく元気な看護師さんたち。定期的に病室にやってくる医師たち。お掃除、ベッドシーツ替え担当のケアの方々。窓掃除とカーテン掛け替えの業者さん。いろいろな人たちが、結構せわしなく入れ替わり立ち替わりやってくる。一人暮らしの部屋と違って、もちろんドアノックはあるのだけれど、急に誰かが入ってくるので(当然拒否権なし!)、慣れるまでちょっと時間がかかった。
 退院して思ったことは、とにかく、自分のために誰かが来てくれないことの何と寂しいこと!そして、毎回栄養バランスの整った食事が決まった時間に用意されることの有り難さ!参考までにメニュー表を持って帰りました。消化に良い食事ってこういうことなんだな、自分がいつも作る食事は一人用なので種類が少なく、炭水化物に偏りがち。そして食事メニューの見直しで、ポトフみたいな野菜煮込みや、鶏肉をもう少し食べようかなとか、いろいろな気づきの点がありました。(既に遅いけど)本気で早く結婚して、家族を作りたい、とやっと、ようやく初めて思えました。入院までしないと自分で分からなかったみたい。何事も経験しないと分からない性質なもんで。
 あとは、やっぱり元気いっぱいの看護師さんたちに本当に救われました。感謝の気持ちでいっぱいです。