2008年3月7日金曜日

仕草

先日たまたま車の助手席に乗せてもらうことがあった。
運転していた人は時間に急いていたせいか、もともとなのか、結構荒い運転だった。
だからもちろんシートベルトをしていても体は揺れ動くしで、ちょっとだけ恐かった。
あるとき、左から年代物のいわゆるアンティーク・カーっぽい車が目の前に入ってきて、あんまり運転に慣れていないせいか、こちらの運転する側がイライラしだした気がした。しばらくその車の後ろを走っていると、こちらが急ブレーキをかけなければならないような運転をした。そのとき、私は自然と右手をダッシュボードに伸ばし、身体が急ブレーキの衝撃を受けないようにした。そして、ふと気づくと運転する人の左手が私の右腕に添えられていた。結局急ブレーキはかけずにすみ、その左手にお世話になることはなかったけれど、それは私がその人にほれた瞬間だった。荒い運転するなというお叱りも十理ありますけれども。かっこよかったな。

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