2010年3月29日月曜日

大豆肉

近所のスーパーで、なんと大豆肉(鶏肉もどきのそれ)を発見。思わず沢山買いこみそうになったが、まずは一袋にとどめておいた。というのも、子どもの頃、生協で売っていたのだろう、母親が一時期はまって、これを使って唐揚げを作っていた記憶がある。13歳過ぎまで、肉といえば、ベーコンやソーセージ、ミンチ肉といった形でしか肉を口に出来なかった者としては、鶏肉のような触感をもつ何とも不思議な大豆製品に舌鼓を打ったものだった。いつしか家での流行も終わり、記憶からその存在も消え去っていたが、ここイスタンブールにてこの思い出とともにその味を楽しんだ。そもそもこの家庭内流行がおさまったのも、私が美味しいと言えば、母親は私が飽きるまで作ってくれていたのだから、きっと私が勝手に飽きてしまったのだろう。こういう小さな思い出を誰かに確認することも出来ず、一人で思い出しては記憶が二度と思い出されないことがあってはならないという気持ちでここに記している。

小学生の頃、何か記念的なことが起きたりすると、その一瞬一瞬が惜しくて、何かに書き残しておきたいという思いが人一倍強かった気がする。今また大人になって、このくせが出始めているのか、あるいは自分はちっとも変わっていなかったのかもしれない。

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